うちの子、中学でバスケ部に入ってるのになかなか身長が伸びないんだけど。
バレーボールって身長を伸ばすスポーツじゃないの?バレーボール選手ってみんな身長高いし・・・
中学生になって、バスケットボール部・バレーボール部に入ったのに、なかなか身長が伸びる気配がない。
どうしてなんでしょうか?
そもそも、バスケやバレーが身長を伸ばすのに適した運動なんでしょうか?
実は、子供の身長を決定づける要素は、遺伝が80%と言われています。親の身長によって、8割がた子供の身長が決まってしまうんです。
かなりショッキングな事実でしょう?
でも、遺伝以外にも子供の身長を伸ばす要素は3つあります。この3つをできるだけサポートしてあげると、中学生になっても子供の身長を伸ばすことが可能なんです。
その3つの要素とは「食事・運動・睡眠」です。
今回は、中学生の身長を伸ばす要素「運動」に焦点を当てて、親がどうやってサポートしてあげればいいか一緒に考えていきましょう。
目次
中学生の身長を伸ばすためには運動が大切
身長が伸びるメカニズムをご存知でしょうか?
私たちの体には206個の骨があります。その骨が組み合わさって骨格ができています。
子供の時期には、その骨の両端に「骨端線(こつたんせん)」という軟骨の部分があります。
子供の骨が大人の骨に成長するとき、その骨端線が増殖して骨を伸ばしていきます。
身長が伸びるというのは、この骨端線が伸びて成長するという現象です。
この骨端線、男子の場合は高校卒業前後、女性の場合は中学卒業前後で閉じてしまいます。
骨端線が閉じると、身長は伸びないのが一般的です。大人になると身長が伸びる人がほとんどいないのは、そのためですね。
骨端線が閉じる前、中学生の間にできるだけ身長を伸ばしておくことが重要になります。
中学生の身長を伸ばすための要素「運動」と骨端線の関係
骨端線が増殖するとき、破壊と再生が繰り返され、軟骨が骨に変わっていきます。
運動をすると、骨端線に栄養をいきわたらせ、骨の成長を促すことができるんです。
また、運動をすることで脳が刺激されると「成長ホルモン」が分泌されます。この成長ホルモンは、身長を伸ばすために重要な物質なんです。
身長を伸ばすために必要な要素に「睡眠」があります。
適度な運動をすることで、肥満を防ぐだけでなく、夜ぐっすり眠れることも期待できますね。
中学生にもなると、受験勉強が大変。ネットやゲームに夢中になって運動不足になってしまったり、睡眠時間が短くなったりしますよね。
運動部にでも入ってない限り、外でスポーツをして遊ぶようなこともないのが現実です。
中学生の身長を伸ばすスポーツってあるの?
中学生の身長を確実に伸ばすスポーツはありません。
このスポーツをしたら絶対に身長が伸びる!という運動は残念ながらないんです。
え?でもバスケやバレーの選手って身長高くない?
確かに、テレビで見るバスケットボール選手やバレーボール選手は背が高いです。
でもそれは、背の高い選手がバスケやバレーで活躍しているというだけ。プロの世界では、「身長の高い選手のみが活躍できる」ということではないでしょうか?
どんな運動をしたら中学生の身長を伸ばすことができる?
子供の身長を伸ばすためには、運動は欠かせない要素です。
実際に、どんな運動が効率的に骨端線に栄養をいきわたらせ、子供の身長を伸ばすのかというと
「跳ぶ」「そらす」「曲げる」「ひねる」などの全身運動なんです。
バスケ・バレーだけでなく、ほとんどのスポーツが子供の身長を伸ばすのに有効ですよね。
中学生になったら、身長を伸ばすためにバスケットボールをしないと!バレー部に入部しないと!という心配はしなくても大丈夫なんです。
子供がやりたいスポーツをして、全身運動を意識して行えばいいんです。
トラック競技や水泳は、「跳ぶ」運動が少なめですよね?その場合は、ウォーミングアップなどに足りない要素を取り入れていければベストですね。
せっかくスポーツを行うんだから、好きなことを楽しめればストレスも溜まりません。
ストレスは、身長を伸ばすために必要な「成長ホルモン」の分泌を抑える働きもあるので注意が必要です。
中学生の身長の伸びをストップしてしまう運動
逆に、子供の身長を伸ばすのに悪影響がある運動もあります。
重いものを持つ・担ぐなどの筋力トレーニング
地面に対して強い衝撃がある運動を繰り返す
中学生の身長を伸ばすためには過度な重量を持ち上げる運動を控える
筋トレはスポーツには必要不可欠なのに、筋力トレーニングしてはいけないの?
いえ、そうではありません。
スポーツに適した体を作るためには、筋トレはある程度必要ですよね。
子供の身長を伸ばす妨げになる可能性があるのは、ウエイトリフティングなど過度な重量を持ち上げる運動です。
過度な重量を持ち上げることによって、体が押さえつけられ骨の負担にもなります。
まだ完成していない骨が、伸びようとしているところを押さえつけるんですから、骨に負担がかかってしまいます。
骨は重力に逆らって伸びています。重い重量によって、それを抑えるんですから身長の伸びへの影響も考えられますよね。
子供の体が十分に成長していない間は、過度な重さを持ち上げるような筋力トレーニングは控えた方がいいですね。
地面に足を強くつく運動の繰り返しは中学生に良くない?
地面に対して強い衝撃がある運動とは、ランニング・ダッシュ・ジャンプなどです。
「跳ぶ」運動は先ほどもお伝えしたように、子供の身長を伸ばすのに必要な運動です。
骨の成長を促進するのにジャンプは効果的なのですが、過度な衝撃をたくさん与えてしまうと、骨や関節に炎症を起こしてしまう恐れがあります。
ランニングでは、足が地面に着地する瞬間、体重が3~4倍になるんです。子供の体重でも、かなりの衝撃になるんですね。
ランニングも毎日数十キロ走るなど、過度な運動をしてしまうと骨の成長に影響が出てくる可能性があります。
骨が成長しきってない中学生に過度なトレーニングは危険かも
まだ骨が成長しきってない中学生が激しい運動を行ってしまうと、骨に負担がかかります。
骨に負担がかかると、思うように骨が成長できなくなるんですね。
激しいスポーツで疲れすぎてしまうと、食欲が低下してしまったり、逆に食べ過ぎてしまうなど栄養面での影響も考えられます。
成長期の子供は、運動をしていなくても栄養不足になる傾向があるんです。運動をしているならなおさら、栄養面でしっかりとサポートしてあげることが大切ですね。
もし、お子さんがスポーツを楽しめていない場合、運動することがストレスになってしまっている可能性もあります。
ストレスは成長ホルモンの分泌を抑制してしまいます。スポーツを楽しめるような環境づくりをしてあげたいですね。
スポーツが苦手でも日常に運動を取り入れる
中学生の身長を伸ばすには、適度な運動が必要です。
でも、もしお子さんがスポーツが苦手だったり、好きではない場合、無理やり運動を勧めるのはストレスになってしまいます。
そんな時、日常生活に取り入れて欲しいのがストレッチです。
受験勉強の合間の気分転換にもなりますし、親子で一緒に行えばコミュニケーションやスキンシップが取れますよね。
お父さん・お母さんのダイエットにもなって一石二鳥です。
中学生の身長を伸ばすために必要なこと
子供の身長を伸ばすためには、親のサポートも必要です。
運動が楽しくできる環境づくり、スポーツ後の栄養補給などで、遺伝以外の要素を強化して、ぐんぐん伸ばしてあげたいですね。
中学生は、身長を伸ばすラストスパートに入ります。栄養不足にならないように、しっかりと食事の献立をしてあげたいですね。
でも、毎日の食事の栄養バランスを考えるのは大変です。プロでもない限り、1日のメニューで栄養が足りているのかもわかりませんよね。
栄養補給やその他のサポートに関しては、こちらで特集しています。
実際に試してみたことをまとめていますので、ぜひご覧ください。
中学生の今しかできないことがあります。今できることをしっかり実行して、子供の未来を明るく変えてあげてください。
中学生の今、低身長に悩んでいるなら